まだ梅雨明け前の6月、サプリメントパーラーの礎となった抗加齢医学の恩師、東海大学湘南校舎にある石井直明先生の教授室に行ってきました。
石井先生は昨年医学部を御退官され、今年4月より東海大学に新しく新設された「健康学部・健康マネージメント学科」の立ち上げに御尽力されました。
あいクリニックの開院2年前に、病気(糖尿病、癌など)を未然に防ぐ予防医療を基礎とした抗加齢医学に出会いました。
世間的にはまだまだアンチエイジングと美容が同じように思われていた頃です。
当時の写真 |
東海大学では、「抗加齢医学」を全国の大学に先駆けて研究に取り組んでいました。
その中心で指揮をとられていたのが、当時医学部分子生命科学教授であった石井先生です。
石井先生には学生時代に分子生命科学を教えて頂き、テニス部ではコーチをして頂きました。そして12年前、当時の抗加齢医学の最前線をたくさん教えて頂きました。
「増田くんね、元気と健康は違うんだよ。元気であることは細胞が元気ということなんだ。癌の早期発見なんて言っているけど、CTでやっと発見できるくらいまで癌が成長するには5-10年はかかるし、その時には癌細胞は100万個にもなっているんだ。もうこうなったら自分の免疫ではどうにもならない。細胞が元気であれば癌細胞が発生してもすぐに周囲の元気な細胞が退治する。何も自覚できないからありがたみはないけど、これが究極のアンチエイジングなんだよ」
たくさんのお話しの中で特に感銘を受けました。
例えば、認知症の原因は、脳の神経細胞に25年くらいかけておこるアミロイドベータという物質の沈着であることが判明し、日本で一番多い死因である癌も早いもので5-10年、遅いものは30年かけて臨床がんとなります。
また、糖尿病は若いころからの糖質過剰摂取が原因のため、血液検査で糖尿病と診断される10年以上前から始まっているように長い年月をかけて病気は出来ていきます。
健康診断でわかる糖尿病・高血圧・高脂血症は、早期発見ではなく氷山の一角で例えられる水面より上での指摘です。水面下にある根本的な原因がひとつであることを見逃しています。
普通の血液検査ですべて基準値に入っていても、私たちの行っている血液検査の深読み手法で不調の根本原因が発見されることは少なくありません。
水面下にある根本的な原因、「病気、老化」の原因である酸化と糖化を血液結果より深読みしましょう!
これからは、ドクターあいサプリメントパーラーの管理栄養士とともに元気な細胞をご自身でつくることができるようにしていきたいと考えています。